6月3日(日曜日)新・階級社会と平成の重大な問題 橋本健二先生と藤田英典先生

  • 2018.06.04 Monday
  • 07:22

 今日は七時過ぎの名古屋発の新幹線に乗って東京に『お・は』102号の仕事と「毛利子来さんを語る会」に参加するために早朝出勤。さすがに朝早いので地下鉄も空いている。駅でお茶とサンドイッチ、そしてお土産を購入して新幹線を待つ。ここで、「今日は日曜日なんだなあ」と思う。今日は予定通りなら、家に着くのは夜の11時半ごろになるから、それを考えただけで疲れた気分になる(笑)。

 

 しかし、毛利さんのお別れ会があるので、それを機に、『お・は』の聞き取りや対談を入れたのだからしょうがないのだ。ときどき、東京に住んでいたらもっと楽に仕事ができるのにと言われることがあるし、「東京でも仕事があるからおいでよ」言われたこともある。だが、やはり、東京は無理だ。あの人の多さは無理。喧噪が嫌いではないし、どちらかというと賑やかな街は好きだ。用がなくても街を歩きたい気分になる。だが、東京の喧噪の規模は桁が違う。猛烈に何かを生み出していくエネルギーがみんなに乗り移っているような感じだ。だから、ぼくは時々で良い。

 

 新幹線の中でワゴンサービスに「モーニングセット」500円をはじめて頼む。ホットコーヒーと野菜とハムのサンドイッチ二つだ。すでに購入したサンドイッチもあったけれど、コーヒーと410円のサンドイッチで割安になっている。あさ、自分でおにぎりを一つ作って食べてきたのでめちゃくちゃお腹がすいているわけではないが、コーヒーが飲みたかった。

 

 新幹線の中では、午前中、最初に会って話を聞く橋本健二さんの本をチェックする。池袋で、早稲田の先生である橋本健二さんに「新・階級社会」の話を聞きにいくのだ。最近は週刊ダイヤモンド4月7日号の特集「新・階級社会」でも活躍中。同名の講談社新書が面白かった。随分売れているらしい。しかし、橋本さんの書いたものはいろいろと読んできた。かなりまえに講談社メチエ『階級社会:現代日本の格差を問う』(2006年)を読んでおもしろかったので、今度の『お・は』102号でご協力願おうと思ったのだ。『お・は』の平成の学校という次号の特集に向けてお話を聞こうというものだ。

 

 橋本健二さんの話は明快で、資本家、新中間層(管理職、専門職など)、旧中間層(自営業、農業など)、労働者の四階級に、アンダークラス(非正規アルバイトなど)という分け方をするのが今の社会にあっているとのこと。これは、すでに10年前に橋本さんが提起しており、ぼくも知っていたし、リアリティがある。労働者対資本家というマルクス主義的な対立図式は残念ながら今は機能不全だと思うと。

 学校教育にも手厳しい。教育で今の階級社会がなんとかなるというのは難しいだろうと言う。教育に格差を縮小させる力はないとし、教育で格差解消ができるという考えを「教育学的誤謬」と橋本さんは上記の本で書いている。

 それよりも、人権、労働者の権利などきっちりと学校で教えることが重要だという指摘もされた。ボクは教員自身が人権意識や労働者意識を持たない限り、それすらも無理だと思うし、そんな中で仕事をしてきた。社会を教育で変えるということは簡単ではないが、意外と教職員の労働環境改善への闘いが、子どもにとって「よき権利教育」につながるのではないだろうかと、改めて思うのだ。

 

 午後は藤田英典さんと久々にお会いして話をする。『お・は』102号では対談になる。平成の教育は何をして、何をしてこなかったかということだ。実は、藤田さんの多くの著書は、この1980年代後半の教育政策と政治主導の教育制度改革への厳しい批判が多い。

 

 管理主義教育や受験教育の弊害を「ゆとり教育」で改善しようとしたのだが、結果的には新自由主義、新保守主義、成果主義が学校教育を席巻することになった。その端緒が学校五日制だ。この学校五日制にボクはずっと反対していた。教職員の週休二日制は推進すべきだと思っていたが、それが、学校五日制の推進とはまた別だということを思うのだ。

 当時は、ま、いまでもだが、土曜日は学校を開放し、子どもたちは自由登校とし、見守り要員を雇い、図書室や体育館、教室など子どもに自由に使わせれば良いと思っていた。これは、藤田さんと意見が一致した。

 

 中身の濃い二つの取材と対談できっと102号も充実すると思う。この号では、ボクはあらたにかなりの量を書き下ろすことになっている。ごしごしごしと書き下ろすことにしている。平成30年の中で、子どもだけでなく、親もどう育てられたか、教育されたかを振り返って見てほしい。以上。怒濤の日曜日東京だった。

 

*このあと、夕方から「毛利子来さんを語る会」(青山クレヨンハウス)に参加した。

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